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このページの目次
向島にある巨石群【岩屋山】って知ってる?
しまなみ海道の高速道路を、今治から尾道へ向けて車で走っていると、向島に入り、尾道大橋を渡る手前の左手側に、巨石群があるのを見たことがある人も居ると思います。
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Googleストリートビューより引用
「あの巨石群はなに?」と、愛媛に長年住んでいるの父と母に聞いても、「なんじゃろねぇ?」と全く要領をえない。
で、Googleマップで見てみたら、「岩屋山」という山にある「第二の高千穂 大神山 大元神社」と、「岩屋巨石 岩屋荒神社」というふうに表記してあった。
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Googleマップより引用
「第二の高千穂!?なんじゃそれ!?」と俄然興味を持ち、訪問してみることにしたのです。
岩屋山とは
岩屋山は尾道から尾道水道を挟んで対岸にある島、向島(むかいじま)の北側にある標高102メートルほどの山だそうです。
尾道側から行けば、しまなみ海道の高速道路の「新尾道大橋」や「尾道橋」を渡ってすぐの位置にあります。
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巨石群の場所からしまなみ海道をみおろす。写真の奥のほうが今治方面。
ネットの情報をいろいろと調べてみると、奥の「大元神社」までは20分程山を登るようであるが、手前にある「巨石群」までは、ほんの5分あまりで登ることができるらしい。
「5分あまりで登ることができるのであれば、自転車を持って登れるかも※」っと思い、天気の良い、お彼岸の連休の中日に、行ってきたのでした。
※良い子はマネしちゃだめよ。かなり危なかったからね。行く人は個人の責任で行ってくださいね。
岩屋山へのアクセス
このブログは、しまなみ海道のサイクリングの情報を紹介するブログなので、自転車目線でのアクセスを紹介しますね。
普段は車を利用している人も、尾道で自転車を借りて、渡船から行った方が、プチサイクリング感覚でおすすめかもね。
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尾道駅前からフェリーに乗り向島の港で降り、国道317号線側へ向かいます。
国道317号線にぶつかると、今治側へは行かないで、左に行きます。
ほんの5分程走ると、317号線の左手側に、岩屋山の案内のぼりが建っている場所に着きます。
こののぼりのところで左側へ折れ、住宅地の間を抜けて、岩屋山へ向かいます。
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岩屋山ののぼりのところで左に曲がります。
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普通の住宅地の間を抜けて走っていきます。
ほんの数分走ると、しまなみ海道の高速道路の側道へぶつかります。
左手側の山に、巨石がドーンと見えます。
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しまなみ海道の高速道路の側道を走ります。
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巨石が「ドーン」と現れます。
高速道路の側道に沿って、ほんの数分走ると、更にたくさんののぼりがたっています。どうやらここが登山道の入り口ということのようです。
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赤と白ののぼりが沢山たっています。
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登って来たらしきファミリーとすれ違いました。ベビーカーを押していました。ベビーカー持って登ったのかな?
上り口は二手に分かれています。
入り口部に案内板が設置されていて、上側の急な上り口を登るように、案内がされています。
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上り口に案内板があります。
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巨石群までは6分ほどだそうです。
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急な登坂のほうを登るように、案内版に記載されています。
散策のルートは、右のルートを登って行って、ぐるーっと回って左側の道から降りてくるようです。
登山口からわずか5分あまりのところに鎮座する巨石群
ここからは、写真多目で紹介します。
自転車をかついで登ったので、案内板のように6分で上ることはできませんでしたが、10分は掛からないで上ることができます。
この岩屋の祠は、冬至に朝日が上る方向を向けて造景がされているそうです。
本当は祠の正面に自転車を置くと、巨石との対比ができるのですが、さすがに祠の正面を遮るような置き方は、小心者の私にはできませんでした。
人為により配置したのか、もともとこのような石組があったので祠にしたのかは、不勉強の私にはわかりませんが、冬至の朝日が入る方向へ向いていると聞くと、何かの人為的な考え方が感じられますね。
祠の中には、岩屋薬師観音様が祀られ、周囲の岩肌には磨崖仏が刻まれています。
梵字も刻まれています。
祠入り口の上部の岩肌には線刻があります。
この線刻はギザギザと折れ曲がった稲光のような形をしています。
雷は天と地とをつなぐようなものであり、神を表しているそうです。(案内板より)
巨石の割れ目に冬至の太陽が沈む
祠の脇を登っていくと、祠の上側に出ます。
その祠の上には、これまた巨大な石の割れ目があります。
冬至には、この石の割れ目に太陽が沈むのだそうです。
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現地案内板の写真
この割れ目の岩の壁面に巨大な彫り物があります。
奇岩!?まるで乙事主(おことぬし)
祠を離れ、さらに険しい崩れかけた階段を上ると、これまた巨大な奇岩が現れます。
まるで、「もののけ姫」に出て来た、巨大な猪神「乙事主」が岩になったよう。
まるで巨大な猪の顔のように見えませんか?
この奇岩の右手には、薬師如来のお堂があります。
まるで、この巨岩がお堂をお守りしているかのようにも見えます。
この岩にも、なにやら線刻らしきものがあります。
千光寺など【尾道三山】が岩屋山を正面に臨む
この巨岩がある岩屋山、実は「尾道三山(浄土寺、千光寺、西国寺)」の正面に位置するらしい。
これらの尾道の重要な位置にある3つのお寺の山門、本堂、本尊が、全てこの岩屋山に正対するように、設計、建築、配置されているのだそうです。
つまり、浄土寺、千光寺、西国寺のご本尊の観音菩薩は、全て向島の岩屋山を見つめているのだそうです。
なんらかの意図があって、これらの巨石が配置されたということを、信じたくなりますね。
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千光寺の方向は、草ぼうぼう。
この場所からは、千光寺が正面に見えるらしいのですが、草がぼうぼうで何も見えませんでした。
天岩戸?巨石がまるで洞を閉じていた岩戸のように
祠のに向かって左手側へ降りて行くと、「飛び出す石」と名付けられた、厚みの薄いこれまた巨大な石が見られます。
この巨石は、さきほどの岩屋の戸となっていたものを、その岩戸を引いて開けたので、岩屋の祠が開いたかのように見えると、案内板に書いています。
まるで、「古事記」や「日本書紀」で書かれている、天照大御神が洞穴に立てこもり、その扉を手力男命(たぢからをのみこと)様が開いた岩戸のように見えるというのです。
ただ、天岩戸神社というのが、宮崎県にありますからね・・・
引用元:天岩戸神社より
その時、思兼神(おもいかねのかみ)様が天照大御神(あまてらすおおみかみ)様の手を引き、岩の扉を手力男命(たぢからをのみこと)様が開け放ちまして天照大御神(あまてらすおおみかみ)様に天岩戸(あまのいわと)から出て頂くことが出来ました。
夏至に割れ目から上る朝日を見にまた来てみたい
上で紹介した「冬至に石の割れ目に沈む夕陽」ですが、実は夏至にはその割れ目から朝日が上るというのです。
かなり興味深い場所なので、夏至までのもう少し調べて、また来てみたいと思います。
今回、行くことできませんでしたが、更に奥には、浄土寺、千光寺、西国寺を見通すことができる、ビューポイントがあるそうです。
奥まで行くコースだと約50分の行程だそうです。奥まで行くには、自転車は持っていけないかな。
岩屋山と浄土寺、千光寺、西国寺のことをまとめたパンフレットが、尾道市役所や観光案内で無料配布しているみたいなので、先に入手できれば、楽しさ倍増ですね。
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写真引用:山陽新聞
「向島にある巨石群【岩屋山】は、しまなみ随一のミステリースポット。意外に簡単にアクセスできるよ。」まとめ
天気もよく、巨石に圧倒され、とっても満足できた「岩屋山巨石群」へのプチ登山でした。
しまなみ海道のメインのサイクリングルートだと、向島港から317号線へぶつかると、すぐ「今治側」の右手方向へまがってしまうので、なかなか見落とし勝ちの場所ですが、それほど時間が掛からないで上れるので、おすすめの場所だと思います。
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左へ曲がったらほんの数分でアクセスできます。
ただし、途中からは階段もしっかりと整備されているわけではなく、土も「真砂土」のすべりやすい土なので、クリートの靴だと危険かも。
私は今回のサイクリングは、「絶対に岩屋山へ登りたい」と思っていたので、今回はスニーカーでサイクリングしていました。
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坂道はかなりあれています。
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自転車を持って移動するのは、かなり緊張するような勾配の場所もあります。
良い子はマネしないで、両手は何も持たない状態で上ってくださいね。
とはいいながらも、結構な年配なお爺ちゃんも登っていましたよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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