はじめて『とびしま海道』のサイクリングへ行ってきた。
今回のとびしま海道のサイクリングの目的は、一つ目は『一峰寺山展望台』から瀬戸内の多島美を堪能すること。二つ目はかつての花街であったという『御手洗』なのである。
一つ目の「一峰寺山展望台から瀬戸内の多島美を堪能する」という目標は、なんとか半べそをかきながら展望台まで登り、ミッションをクリアしたのだ。
たとえ「お前、押しながら登ったんやんけ」と横やりを入れられたとしても、登ったのだから、誰がなんといおうと、とりあえずは自分的にはクリアしたのだ↓↓↓
で、今回紹介するのは、二つ目の目的である、「かつて花街があった【御手洗】」なのである。
この「花街・遊郭」という言葉に、男は惹かれるんよね、絶対!
このページの目次
サントリーのオランジーナのCMで女性に大人気となった『御手洗地区』
この男にとってあこがれる「花街」という響きのある「御手洗地区」であるが、実は地元の人もあまり知らなかったというのがホントのところである。
じっさい、2ka-tsukaも会社の女性に聞いても「え~、知りませんよ」とのこと。
どうやらこの御手洗が今のように有名になったのは、サントリーのオランジーナという清涼飲料水のCMのようである。
このCMの中に登場する、西洋風なポップの色合いで印象的な散髪屋さん。
御手洗地区の中でも、特に目を惹く「平野理容院」という散髪屋さんだということ。
ほんとは写真を撮りたかったのであるが、なんとなく撮り損ねてしまったので、インスタから拝借。
綺麗な女性が入ると、写真の華やかさが違いますね。
この投稿をInstagramで見る
御手洗の代表的な街並みはこんな感じ↓↓↓なので、街角にこんなポップな色合いの理髪店があると、江戸時代からそのまんま残っている街並みの中で、華やかさが倍増して見えるよね。
それでは、御手洗地区のおすすめポイントを紹介していきます。
住吉神社と高灯篭
この住吉神社は、大阪にある住吉神社の2分の1の大きさで、完璧にコピーしているのだそうだ。なんでも、大阪で作らせて船でここまで持ってきて組み立てのだという。
興味深いのは、この住吉神社のある場所は江戸時代の埋め立て地らしいのだけど、この埋め立てのときは、御手洗にあった4つの茶屋、若胡子屋・藤屋・堺屋・扇屋の遊女たちが、衣装を替えながら砂持(埋め立て用の土を運ぶこと)を行ったのだそうな。
遷宮式でも、この遊女たちが、竜宮城の乙姫様や浦島太郎に扮して舞を踊り、各地から見物人が押し寄せたというから、地域と遊女が密接にかかわりあっていた地域だということが、しっかり想像できる場所が、この住吉神社なのだ。
これらの玉垣は遊女が寄贈したもので、なんとなく源氏名が見て取れるものもある。
御手洗という街が、汐待の街として花街として遊女とともに栄えた街であることを、この住吉神社の建立の経緯を聞くと、静かに納得できるのが、この住吉神社のだと思って、一番最初に紹介させて頂いた。
この住吉神社のすぐ近くに、高灯篭がある。
この高灯篭は新しい建築物らしいけど、この場所からは多々羅大橋も見えたりするから、住吉神社と併せて行ってみると良いと思う。
御手洗天満宮
この『御手洗』という地名の由来は、諸説あるそうだが、もっとも主流なのは菅原道真が太宰府へ左遷されたときに立ち寄って、この地の井戸で手を洗ったというのが、主流な由来らしい。
このときに手を洗ったとされる場所に、天満宮が建立されたのだそうだ。
桜の名所で、花見の時期には遊女たちの賑やかな声が、神社いったいで賑やかだったそう。
う~ん、その花見に混ぜて欲しい。
金子邸
幕末、大政奉還にあわせて、薩長同盟と広島藩が密約「御手洗条約」というのを交わす舞台となったのが、この金子邸なのだそうだ。
この豪商金子亭には、様々な要人も宿泊したらしい。
「御手洗条約」について、JR西日本の「美しい日本の風景」というWEBに紹介されていたので、引用してご紹介。
広島藩からは、これと会合するために、諸兵を総動員。24日、汽船震天丸に乗って広島を出港し、御手洗で長州軍が来るのを待っていた。そして豪商金子邸で長州藩と討幕のための約定「御手洗条約」が結ばれ、その未明、汽船震天丸を先発として長州・芸州[げいしゅう](安芸・現在の広島県地方)の倒幕軍は京阪へ向け出発したのである。この時期、調停役として坂本龍馬も度々来島し金子邸に宿泊したようである。
どのくらい、この「御手洗」という土地が、花街として栄華を誇っていたのか、想像できるような舞台がこの金子邸なんだと思う。
汐待の街、海上交通の要所、花街、まさに瀬戸内の中でも屈指の交易都市として、瀬戸内の『吉原』といってもいいのが、この『御手洗』のという場所だったのだと、思った。
っていうか、「坂本龍馬たびたび島に来て、花街でなにしてたの?」って思ったのは、2ka-tsukaだけ?
若胡子屋(わかえびすや)
御手洗に4か所あったという遊郭のなかで唯一現存しているのが、この「若胡子屋」なのだ。
この若胡子屋であるが、丈夫な屋久杉を使った豪華なつくりで、最盛時には100人の花魁がいて華やかな宴がくり広げられていたことがしのばれる。
拝観無料なので、おすすめなのだ。
潮待ち館
御手洗へ行ったら、まずはこの「潮待ち館」へ行くことをおすすめする。
この「潮待ち館」では、各種お土産物や地元のオリジナルグッズを売っていて、奥は「なべやきうどん」や「スイーツ」などを飲食できる。
まあ、それはそれでいいんだけどね、2ka-tsukaがおすすめするのは、「まずここで地図を貰うと(もちろん無料)、御手洗の街めぐりがとってもわかりやすい」ってこと。
2ka-tsukaの場合、ネットでの知識でひととおり御手洗を散策してから、この「潮待ち館」へ行って、こんな地図があることを知った。
この地図、シンプルな二色刷りの地図だけど、ムッチャ分かりやすい。絶対にこの地図をもらって、散策したほうが楽しめると思う。
まずは、この「潮待ち館」へ行くことがおすすめよ。
「とびしま海道 かつての花街『御手洗地区』のおすすめスポット」まとめ
今回の「とびしま海道」のサイクリングでは、一峰寺山展望台のヒルクライムで随分と時間を費やしてしまい、フェリーの時間の関係で「御手洗」では1時間ほどしか時間がなかった。
「御手洗」はいい。とってもいい。
今回紹介した場所も、もっとよく見たいところもあるし、行けなかった場所も沢山ある。
御手洗だけで、まるまる一日楽しめそう。
古い街並みだけでなく、街の成り立ってきた歴史や文化、人々の欲望なんかを感じることができる街、それが「御手洗」だと思う。
また、是非訪れてみたいと思う街なのだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
このブログは、2ka-tsukaが大好きなしまなみ海道や瀬戸内の情報と、2ka-tsukaの日常を紹介しているプライベート的なブログです。
このブログで紹介した内容は、内容の整理・修正して、しまなみ海道の初心者のための「特化ブログ」でご紹介しているので、そちらも参考に見て下さいね↓↓↓
ランキングの応援頂けると、しまなみのサイクリングを楽しみたい人へ、沢山情報を提供できます。お陰様で、上位に表示されています。ありがとうございます。
このブログの現在のランキングは?クリックしてみてね。↓↓↓
最近のコメント